迅速な肝生検による診断とステロイド療法で重症肝不全を回避できた急性発症型自己免疫性肝炎の1 例

症例は56 歳の女性,心窩部痛と黄疸を伴う肝障害精査のため入院となった.肝生検所見と血液検査から急性発症型の重症自己免疫性肝炎と診断し,第8 病日よりプレドニゾロンを用いて治療を行い良好な経過を経た.急性発症型の自己免疫性肝炎は無治療であると重症化し肝不全に至ることがあるため早期に肝生検を施行し,ステロイド治療を行うことが重要である....

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Published in日大医学雑誌 Vol. 77; no. 1; pp. 45 - 50
Main Authors 有間, 修平, 藤川, 博敏, 遠渡, 貴子, 大内, 琴世, 増田, あい, 藤井, 徹朗, 堤, 菜津子, 宇野, 昭毅, 辻村, 隆介, 根本, 則道, 三浦, 隆生, 松岡, 俊一, 森山, 光彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本大学医学会 2018
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Summary:症例は56 歳の女性,心窩部痛と黄疸を伴う肝障害精査のため入院となった.肝生検所見と血液検査から急性発症型の重症自己免疫性肝炎と診断し,第8 病日よりプレドニゾロンを用いて治療を行い良好な経過を経た.急性発症型の自己免疫性肝炎は無治療であると重症化し肝不全に至ることがあるため早期に肝生検を施行し,ステロイド治療を行うことが重要である.
ISSN:0029-0424
1884-0779
DOI:10.4264/numa.77.1_45