精神障害の長期療養者を対象とする社会復帰に向けた取組について
近年,仕事によるストレス(業務による心理的負荷)が関係した精神障害についての労災保険給付の請求が増加している状況にあり,併せて,精神障害の労災認定を受けてから1年以上療養を継続している,いわゆる長期療養者の数も増加傾向にある.令和5年7月に取りまとめられた「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会報告書」では,精神障害の療養及び治ゆに関して,被災労働者の就労と併せた考え方が示され,その上で,被災労働者の社会復帰を支援するためには既存の制度を活用するだけでなく,関係機関が連携し,被災労働者の社会復帰支援に関する取組を検討していくことが必要であるとの提言がなされた.このような背景を踏まえ,厚生労...
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Published in | 産業精神保健 Vol. 33; no. 1; pp. 6 - 9 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本産業精神保健学会
20.02.2025
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Subjects | |
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ISSN | 1340-2862 2758-1101 |
DOI | 10.57339/jjomh.33.1_6 |
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Summary: | 近年,仕事によるストレス(業務による心理的負荷)が関係した精神障害についての労災保険給付の請求が増加している状況にあり,併せて,精神障害の労災認定を受けてから1年以上療養を継続している,いわゆる長期療養者の数も増加傾向にある.令和5年7月に取りまとめられた「精神障害の労災認定の基準に関する専門検討会報告書」では,精神障害の療養及び治ゆに関して,被災労働者の就労と併せた考え方が示され,その上で,被災労働者の社会復帰を支援するためには既存の制度を活用するだけでなく,関係機関が連携し,被災労働者の社会復帰支援に関する取組を検討していくことが必要であるとの提言がなされた.このような背景を踏まえ,厚生労働省では,今般,新たな精神障害の長期療養者の社会復帰支援のための取組を行うこととした. |
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ISSN: | 1340-2862 2758-1101 |
DOI: | 10.57339/jjomh.33.1_6 |