脳膿瘍を発症した右肺動脈–左房交通症(PA-LA communication)の1例
右肺動脈–左房交通症(Right pulmonary artery-left atrial communication)は,多くは成人以前に発見される稀な先天性心疾患で,主な症状はチアノーゼ,労作時息切れなどである.今回われわれは,51歳の男性で脳膿瘍を契機に発見された,大きく瘤化した右肺動脈–左房交通症を経験した.単純結紮のみでは盲端となった瘤に血栓を生じ塞栓症を来すことを危惧し,左房への開口部を自己心膜patchで閉鎖したので報告する....
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Published in | 日本心臓血管外科学会雑誌 Vol. 53; no. 1; pp. 6 - 9 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本心臓血管外科学会
15.01.2024
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Subjects | |
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ISSN | 0285-1474 1883-4108 |
DOI | 10.4326/jjcvs.53.6 |
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Summary: | 右肺動脈–左房交通症(Right pulmonary artery-left atrial communication)は,多くは成人以前に発見される稀な先天性心疾患で,主な症状はチアノーゼ,労作時息切れなどである.今回われわれは,51歳の男性で脳膿瘍を契機に発見された,大きく瘤化した右肺動脈–左房交通症を経験した.単純結紮のみでは盲端となった瘤に血栓を生じ塞栓症を来すことを危惧し,左房への開口部を自己心膜patchで閉鎖したので報告する. |
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ISSN: | 0285-1474 1883-4108 |
DOI: | 10.4326/jjcvs.53.6 |