室内エージング実験で大気との接触方法を変えた製鋼スラグの炭酸化反応の確認

本研究では,できるだけコストのかからない「地球環境負荷低減型対応の緩速かつ経済的な炭酸化処理技術」の開発のための基礎的なデータを得る目的で異なる3つの方法により製鉄所から排出された未エージング製鋼スラグと大気とを積極的に接触させ,室内エージング日数の経過にともなう製鋼スラグの基本的特性の推移を実験的に検討することにした。得られた結果より,室内エージング日数の経過にともなってpH(H2O),電気伝導率,カルシウムイオン濃度は減少,炭酸カルシウム含有率は増加し,その推移には加水操作や大気との接触操作が影響を及ぼすことが明らかとなった。...

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Published in地盤工学ジャーナル Vol. 18; no. 4; pp. 443 - 459
Main Authors 佐野, 博昭, 山田, 幹雄, 相澤, 正幸, 柏原, 司, 奥原, 圭介, 澄川, 圭治, 中村, 貴敏
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 地盤工学会 01.12.2023
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Summary:本研究では,できるだけコストのかからない「地球環境負荷低減型対応の緩速かつ経済的な炭酸化処理技術」の開発のための基礎的なデータを得る目的で異なる3つの方法により製鉄所から排出された未エージング製鋼スラグと大気とを積極的に接触させ,室内エージング日数の経過にともなう製鋼スラグの基本的特性の推移を実験的に検討することにした。得られた結果より,室内エージング日数の経過にともなってpH(H2O),電気伝導率,カルシウムイオン濃度は減少,炭酸カルシウム含有率は増加し,その推移には加水操作や大気との接触操作が影響を及ぼすことが明らかとなった。
ISSN:1880-6341
DOI:10.3208/jgs.18.443