看護の可視化・言語化・意識化への挑戦 「看護過程をパスに取り込む」ワークショップを開催して
「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は「標準的な医療」を各職種が共有できるようツール化したものである. 「標準的な医療」の範疇には, 医師の計画する治療計画, 看護師の計画する看護計画, 薬剤師の計画する投薬(服薬)計画, 理学療法士の計画する理学療法計画, 管理栄養士の計画する栄養計画, 等が盛り込まれている. これらの計画がパスに表わされるときには, 実践の明確化(パスを見て行動できること)が一義とされ, 道具(ツール)であるパスの表に各計画の根拠が示されることはない. そのため, 多くの看護職は, 看護の根拠である看護計画や看護過程をパスの中でどう扱えばよいのかに苦慮している....
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Published in | 日本クリニカルパス学会誌 Vol. 15; no. 2; pp. 122 - 125 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本クリニカルパス学会
28.06.2013
日本クリニカルパス学会 |
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ISSN | 2187-6592 2436-1046 |
DOI | 10.50842/jjscp.15.2_122 |
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Summary: | 「はじめに」 クリニカルパス(以下, パス)は「標準的な医療」を各職種が共有できるようツール化したものである. 「標準的な医療」の範疇には, 医師の計画する治療計画, 看護師の計画する看護計画, 薬剤師の計画する投薬(服薬)計画, 理学療法士の計画する理学療法計画, 管理栄養士の計画する栄養計画, 等が盛り込まれている. これらの計画がパスに表わされるときには, 実践の明確化(パスを見て行動できること)が一義とされ, 道具(ツール)であるパスの表に各計画の根拠が示されることはない. そのため, 多くの看護職は, 看護の根拠である看護計画や看護過程をパスの中でどう扱えばよいのかに苦慮している. このワークショップでは, 道具であるパスがどのような要素(看護)から構成されているかについて, グループワークを通して可視化・言語化し, 参加者がパスと看護・看護過程の関係について意識化できることを目標とした. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.15.2_122 |