通所・訪問サービスにおける「援助方針表」の使用 生活行動の変容を共通の視点とした「利用者」のニーズの理解
通所事業と訪問事業に「援助方針表」を利用した。対象は青梅市民71名(通所29名,平均63.6歳,訪問42名,平均75.1歳)であった。多職種が共通の表を使うことで一貫したサービスが可能になり,スタッフの教育にも役立った。生活の援助目標は本人を含む家族全体の生活のありように注目し (1)生活の設計 (2)現生活の維持 (3)家庭内生活の改善 (4)社会生活への拡大の4つとした。生活の設計は通所20%,訪問7%,生活の維持は通所30%,訪問48%,生活の改善は通所14%,訪問31%,生活の拡大は通所38%,訪問5%であった。健康管理,医療保障は通所訪問ともに80%の利用者に必要とされた。社会的役割...
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Published in | 理学療法学 Vol. 19; no. 5; pp. 476 - 483 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本理学療法士学会
01.08.1992
公益社団法人日本理学療法士協会 Japanese Physical Therapy Association (JPTA) |
Subjects | |
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ISSN | 0289-3770 2189-602X |
DOI | 10.15063/rigaku.KJ00001306540 |
Cover
Summary: | 通所事業と訪問事業に「援助方針表」を利用した。対象は青梅市民71名(通所29名,平均63.6歳,訪問42名,平均75.1歳)であった。多職種が共通の表を使うことで一貫したサービスが可能になり,スタッフの教育にも役立った。生活の援助目標は本人を含む家族全体の生活のありように注目し (1)生活の設計 (2)現生活の維持 (3)家庭内生活の改善 (4)社会生活への拡大の4つとした。生活の設計は通所20%,訪問7%,生活の維持は通所30%,訪問48%,生活の改善は通所14%,訪問31%,生活の拡大は通所38%,訪問5%であった。健康管理,医療保障は通所訪問ともに80%の利用者に必要とされた。社会的役割,家族援助,ADL改善は訪問に多いことなどがわかった。 |
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ISSN: | 0289-3770 2189-602X |
DOI: | 10.15063/rigaku.KJ00001306540 |