臨床実習に対する学生の意識 医療技術短期大学部3年生に対するアンケート調査より

全国の医療技術短期大学部理学療法学科の3年生110名のアンケートに対する回答をもとに, 臨床実習に対する学生の意識の概略を明らかにし, 今後の臨床実習教育のあり方について検討した。結果は以下のことを示唆した。①学生は現状以上に小児施設, リハビリテーションセンターでの実習を希望している。②学生は臨床実習を「実践での学習の場」として重要であると認識している。③臨床実習期間の短縮に伴い, 教育内容の再検討が求められている。④多くの学生は指導者の数は一人または二人が適当であると考えている。⑤学生は指導者の助手的業務等を, ある程度実習中の義務として認識している。⑥学生は指導者から受ける評価をおよそ正...

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Published in理学療法学 Vol. 19; no. 5; pp. 445 - 451
Main Author 坂本, 年将
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 01.08.1992
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Summary:全国の医療技術短期大学部理学療法学科の3年生110名のアンケートに対する回答をもとに, 臨床実習に対する学生の意識の概略を明らかにし, 今後の臨床実習教育のあり方について検討した。結果は以下のことを示唆した。①学生は現状以上に小児施設, リハビリテーションセンターでの実習を希望している。②学生は臨床実習を「実践での学習の場」として重要であると認識している。③臨床実習期間の短縮に伴い, 教育内容の再検討が求められている。④多くの学生は指導者の数は一人または二人が適当であると考えている。⑤学生は指導者の助手的業務等を, ある程度実習中の義務として認識している。⑥学生は指導者から受ける評価をおよそ正当であると感じているが, 学生が評価において重視すべきと考える事項と, 実際の評価に対しての彼らの印象とはやや異なる。⑦指導者の人格は学生に大きな影響を与えている。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001306534