高速液体クロマトグラフィーによる缶詰, 瓶詰食品中のエチレンジアミン四酢酸とそのカルシウム (II) 及び鉄 (III) キレートの分別定量法について

EDTA, Ca (II)-EDTA及びFe (III)-EDTAの高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による分別定量法を検討した. EDTAをpH 10においてビスマス水酸化物によりBi (III)-EDTAに, また, Ca (II)-EDTAはpH 2~3において銅 (II) の添加によりCu (II)-EDTAに変換させた後, HPLCを実施した. カラムには Nucleosil 5C18, 溶離液には2M硫酸アンモニウムを用いた. 平均回収率はEDTA 94%, Ca (II)-EDTA 108%及びFe (III)-EDTA 88%と良好であった. 缶詰, 瓶詰食品にEDTA...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 26; no. 3; pp. 253 - 259_1
Main Authors 山口, 昭弘, 高杉, 信男, 白石, 由美子, 清水, 良夫, 山口, 敏幸
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 1985
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ISSN0015-6426
1882-1006
DOI10.3358/shokueishi.26.253

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Summary:EDTA, Ca (II)-EDTA及びFe (III)-EDTAの高速液体クロマトグラフィー (HPLC) による分別定量法を検討した. EDTAをpH 10においてビスマス水酸化物によりBi (III)-EDTAに, また, Ca (II)-EDTAはpH 2~3において銅 (II) の添加によりCu (II)-EDTAに変換させた後, HPLCを実施した. カラムには Nucleosil 5C18, 溶離液には2M硫酸アンモニウムを用いた. 平均回収率はEDTA 94%, Ca (II)-EDTA 108%及びFe (III)-EDTA 88%と良好であった. 缶詰, 瓶詰食品にEDTAを添加したところ, すべての試料でEDTAはCa (II)-EDTAを生成したが, 缶詰試料の約半数ではFe (III)-EDTAの生成も認められた.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.26.253