H. pylori除菌抵抗性MALTリンパ腫に対して放射線療法が有効であった1例

• Published in: Progress of Digestive Endoscopy Vol. 72; no. 2; pp. 64 - 65
• Main Authors: 菅谷, 仁, 菅谷, 武史, 菅家, 一成, 富永, 圭一, 増山, 仁徳, 渡辺, 秀考, 室久, 俊光, 中村, 哲也, 平石, 秀幸
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 一般社団法人 日本消化器内視鏡学会 関東支部 2008
• Subjects: MALTリンパ腫; 放射線療法
• ISSN: 1348-9844; 2187-4999
• DOI: 10.11641/pde.72.2_64

症例は70歳の女性。胃体上部後壁にMALTリンパ腫を認めH. pylori除菌治療を行い除菌に成功したが，腫瘍細胞の遺残を認めたため放射線療法（30．6Gy）を施行した。放射線治療後1カ月，5カ月の内視鏡ではMALTリンパ腫は消失していた。除菌抵抗性MALTリンパ腫に対し放射線療法が奏功し，比較的短期間に内視鏡的，組織学的経過を観察し得た1例であり考察を加えて報告する。