あと添加する化学混和剤の種類がスランプフローで管理する流動化コンクリートの諸性状に及ぼす影響

本研究では,AE減水剤または高性能AE減水剤を用いたコンクリートに,4種類の化学混和剤(混和剤)をそれぞれあと添加して製造したスランプフロー(SF)で管理する流動化コンクリートについて,あと添加の混和剤種類が流動化コンクリートの諸性状に及ぼす影響を確認した。添加率あたりのSF増大量が小さい混和剤の方が経時でのSF低下量が小さく,流動化によるSF増大量が大きいと凝結時間が遅れる傾向にあった。増粘剤含有型の混和剤を使用した場合に,同等のSFにおけるSF400mmおよび500mm到達時間がやや長くなった。流動化後の空気量を5%以上とするか,あと添加の混和剤に高性能AE減水剤を使用することで耐凍害性を...

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Published inコンクリート工学論文集 Vol. 36; pp. 27 - 36
Main Authors 森田, 浩史, 岸本, 豪太, 濱井, 洋, 濱, 幸雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2025
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ISSN1340-4733
2186-2745
DOI10.3151/crt.36.27

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Summary:本研究では,AE減水剤または高性能AE減水剤を用いたコンクリートに,4種類の化学混和剤(混和剤)をそれぞれあと添加して製造したスランプフロー(SF)で管理する流動化コンクリートについて,あと添加の混和剤種類が流動化コンクリートの諸性状に及ぼす影響を確認した。添加率あたりのSF増大量が小さい混和剤の方が経時でのSF低下量が小さく,流動化によるSF増大量が大きいと凝結時間が遅れる傾向にあった。増粘剤含有型の混和剤を使用した場合に,同等のSFにおけるSF400mmおよび500mm到達時間がやや長くなった。流動化後の空気量を5%以上とするか,あと添加の混和剤に高性能AE減水剤を使用することで耐凍害性を確保できることが示唆された。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.36.27