片脚スクワット動作と片脚着地動作の運動学,運動力学特性の関係

【目的】片脚スクワット(SLS)動作と片脚着地(SLL)動作における膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の関係を明らかにすることを目的とした。【方法】健常な青年男性15名が,20 cm高の台上からのSLL動作および片脚立位から膝関節を60°まで屈曲するSLS動作の2課題を行った。SLL動作開始から完了までの膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の最高値,SLS動作中の膝関節60°屈曲時の同じく3変数を計測した。そして,各変数間の関係を検討した。また,膝前十字靭帯(ACL)損傷高リスクの有無をSLL動作時の膝外反角度をもとに分類し,高リスクの有無とSLS動作の3変数の関連を検討...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inスポーツ理学療法学 Vol. 2; no. 1; pp. 16 - 21
Main Authors 月田, 隼貴, 山田, 孝禎, 月田, 理江, 野口, 雄慶
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本スポーツ理学療法学会 2024
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:【目的】片脚スクワット(SLS)動作と片脚着地(SLL)動作における膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の関係を明らかにすることを目的とした。【方法】健常な青年男性15名が,20 cm高の台上からのSLL動作および片脚立位から膝関節を60°まで屈曲するSLS動作の2課題を行った。SLL動作開始から完了までの膝外反角度,膝外反モーメント,体幹側方傾斜角度の最高値,SLS動作中の膝関節60°屈曲時の同じく3変数を計測した。そして,各変数間の関係を検討した。また,膝前十字靭帯(ACL)損傷高リスクの有無をSLL動作時の膝外反角度をもとに分類し,高リスクの有無とSLS動作の3変数の関連を検討した。【結果】両動作間における膝外反角度,体幹側方傾斜角度に有意な中程度から高い相関関係を認めた。また,SLS動作時の膝外反角度がACL損傷高リスクの有意な関連因子として選択された。【結論】両動作間の膝外反角度,体幹側方傾斜角度に関係が認められた。
ISSN:2758-4356
DOI:10.57495/jjspt.2.1_16