長期洗腸排便法による身体的影響の有無について
長期間にわたる洗腸法のもたらす身体的影響の有無については,ほとんど解明がなされていない。我々は5年間以上洗腸法を施行してきた8例を対象として以下の項目について検討した。1)栄養状態,腎機能,電解質バランス,肝機能などの全身的影響。2)大腸の形態的変化。3)大腸粘膜の組織学的変化。4)大腸内細菌叢の変化。5)残存大腸への異時性原発性大腸癌の発生頻度。検討の結果,これらに関しての悪影響は全く認められず,洗腸法はS状結腸人工肛門の安全な排便管理法と考えられた。...
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Published in | 日本ストーマリハビリテーション研究会誌 Vol. 3; no. 2; pp. 37 - 42 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
1987
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Online Access | Get full text |
ISSN | 0912-0408 2759-7458 |
DOI | 10.32158/jssrs.3.2_37 |
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Summary: | 長期間にわたる洗腸法のもたらす身体的影響の有無については,ほとんど解明がなされていない。我々は5年間以上洗腸法を施行してきた8例を対象として以下の項目について検討した。1)栄養状態,腎機能,電解質バランス,肝機能などの全身的影響。2)大腸の形態的変化。3)大腸粘膜の組織学的変化。4)大腸内細菌叢の変化。5)残存大腸への異時性原発性大腸癌の発生頻度。検討の結果,これらに関しての悪影響は全く認められず,洗腸法はS状結腸人工肛門の安全な排便管理法と考えられた。 |
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ISSN: | 0912-0408 2759-7458 |
DOI: | 10.32158/jssrs.3.2_37 |