ダムコンクリートの締固め完了範囲の推定と締固め品質管理の可視化

ダムコンクリートにおける有スランプコンクリートの締固め完了範囲の推定および推定手法の実用化を検討する目的で,粗骨材最大寸法を考慮した試作装置で締固め完了エネルギーを測定した後,内部振動機の振動による累積エネルギーの伝播特性を把握したうえで,両者の関係から締固め完了範囲を推定した。さらに,硬化後コンクリートの圧縮強度,単位容積質量および表層透気性能などによってその推定範囲の妥当性を確認した。このような推定手法を利用し,有スランプコンクリート内部の締固め程度を可視化した品質管理システムを構築し,実施工に適用した。その結果,締固め完了範囲の推定手法の妥当性が確認でき,生産性向上に寄与する可能性を示し...

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Published inコンクリート工学論文集 Vol. 34; pp. 95 - 104
Main Authors 太田, 兵庫, 新井, 博之, 張, 文博, 梁, 俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本コンクリート工学会 2023
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ISSN1340-4733
2186-2745
DOI10.3151/crt.34.95

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Summary:ダムコンクリートにおける有スランプコンクリートの締固め完了範囲の推定および推定手法の実用化を検討する目的で,粗骨材最大寸法を考慮した試作装置で締固め完了エネルギーを測定した後,内部振動機の振動による累積エネルギーの伝播特性を把握したうえで,両者の関係から締固め完了範囲を推定した。さらに,硬化後コンクリートの圧縮強度,単位容積質量および表層透気性能などによってその推定範囲の妥当性を確認した。このような推定手法を利用し,有スランプコンクリート内部の締固め程度を可視化した品質管理システムを構築し,実施工に適用した。その結果,締固め完了範囲の推定手法の妥当性が確認でき,生産性向上に寄与する可能性を示した。
ISSN:1340-4733
2186-2745
DOI:10.3151/crt.34.95