科学論文書式(2)論文にはマナーがある

科学表現には自然で素直な平易な文章がよい。事実をありのままに書けと云うより,自分の考えや解釈に正直であれと云いたい。学術用語の定義を踏まえて理路整然と書く。暖味な抽象的表現や軽率な造語は避ける。また,もって回った表現や遠慮謙遜の表現も論文では好ましくない。  主語述語の基本文型を守り,文と文を正しく接続して,分りやすい構成にすることはいうまでもない。そのために翻訳調にしないこと,接続助詞に気をつけること,区切り符号を上手につけることなどが肝要である。  普段使っている慣用語や概念語には誤用があるので注意する。ワープロによる誤字脱字も許されない。最後に各章ごとに文構成や文法や漢字などの推敲をする...

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Bibliographic Details
Published in日本ストーマリハビリテーション学会誌 Vol. 11; no. 2; pp. 1 - 5
Main Author 進藤, 勝久
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 1995
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ISSN0916-6440
2436-8806
DOI10.32158/jssr.11.2_1

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Summary:科学表現には自然で素直な平易な文章がよい。事実をありのままに書けと云うより,自分の考えや解釈に正直であれと云いたい。学術用語の定義を踏まえて理路整然と書く。暖味な抽象的表現や軽率な造語は避ける。また,もって回った表現や遠慮謙遜の表現も論文では好ましくない。  主語述語の基本文型を守り,文と文を正しく接続して,分りやすい構成にすることはいうまでもない。そのために翻訳調にしないこと,接続助詞に気をつけること,区切り符号を上手につけることなどが肝要である。  普段使っている慣用語や概念語には誤用があるので注意する。ワープロによる誤字脱字も許されない。最後に各章ごとに文構成や文法や漢字などの推敲をすることが必須である。
ISSN:0916-6440
2436-8806
DOI:10.32158/jssr.11.2_1