オストメイトの社会復帰と洗腸法

新潟県のオストメイトに対し,主として洗腸排便法についてアンケート調査を行った。回答者は330名(回収率76.9%)で,男性183名,女性135名,平均年齢は男62.6歳,女62.1歳と差がなく,ストーマの部位が左の302名について洗腸の集計を行った。  洗腸施行者は138名45.7%であり,その平均年齢は61.0歳で,自然排便のそれは64.5歳であった(p<0.05)。しかし,男女別では洗腸施行率に差が認められなかった。地域別に見ると洗腸率が有意に低い地域がみられた。  洗腸法はオストメイトの排便調節法として重要な方法であるが,その人の性格や条件に応じ患者自身が選択すべきものと考えられる。...

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Published in日本ストーマリハビリテーション研究会誌 Vol. 3; no. 2; pp. 13 - 17
Main Authors 赤井, 貞彦, 島田, 寛治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会 1987
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ISSN0912-0408
2759-7458
DOI10.32158/jssrs.3.2_13

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Summary:新潟県のオストメイトに対し,主として洗腸排便法についてアンケート調査を行った。回答者は330名(回収率76.9%)で,男性183名,女性135名,平均年齢は男62.6歳,女62.1歳と差がなく,ストーマの部位が左の302名について洗腸の集計を行った。  洗腸施行者は138名45.7%であり,その平均年齢は61.0歳で,自然排便のそれは64.5歳であった(p<0.05)。しかし,男女別では洗腸施行率に差が認められなかった。地域別に見ると洗腸率が有意に低い地域がみられた。  洗腸法はオストメイトの排便調節法として重要な方法であるが,その人の性格や条件に応じ患者自身が選択すべきものと考えられる。
ISSN:0912-0408
2759-7458
DOI:10.32158/jssrs.3.2_13