(実践報告)COVID-19 軽症・中等症の病棟における重症患者合併症予防法の考察

私達は今回、COVID-19 感染症専用病棟で急激に呼吸状態が悪化し、人工呼吸器管理となった患者を担当した。COVID-19 肺炎病態が重篤化したため、ARDS の呼吸器管理の肺保護戦略を使用した。中でも人工呼吸器関連肺損傷(VALI)を予防するためには、肺胞を虚脱再開通させないことが必要であり体位管理が効果的であった。また、COVID-19 感染症専用病棟では、感染予防のためにもレッドゾーンへの入室時間と人数が決められており、複数部署の看護師が集合した特殊な環境ではあったが、目標を定めそれに向かってチーム医療を実践することで、患者にとって個別性のある効果的な看護ケアを安全に提供できたので、考...

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Published inKOBE CITY HOSPITAL BULLETIN Vol. 61; pp. 29 - 32
Main Authors 樽本 南々帆, 中村 穣, 林 有里, 北林 聖子, 大桑 由美, 荒木 敬雄
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 地方独立行政法人 神戸市民病院機構 2023
Kobe City Hospital Organization
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ISSN0286-455X
2434-7590
DOI10.32301/kobecityhospital.61.0_29

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Summary:私達は今回、COVID-19 感染症専用病棟で急激に呼吸状態が悪化し、人工呼吸器管理となった患者を担当した。COVID-19 肺炎病態が重篤化したため、ARDS の呼吸器管理の肺保護戦略を使用した。中でも人工呼吸器関連肺損傷(VALI)を予防するためには、肺胞を虚脱再開通させないことが必要であり体位管理が効果的であった。また、COVID-19 感染症専用病棟では、感染予防のためにもレッドゾーンへの入室時間と人数が決められており、複数部署の看護師が集合した特殊な環境ではあったが、目標を定めそれに向かってチーム医療を実践することで、患者にとって個別性のある効果的な看護ケアを安全に提供できたので、考察を含めて報告する。
ISSN:0286-455X
2434-7590
DOI:10.32301/kobecityhospital.61.0_29