脳卒中片麻痺者における股関節外転筋の筋力発揮特性に関する研究 動特性と動作能力との関係

〔目的〕脳卒中片麻痺者において,股関節外転筋の筋力発揮特性(静・動特性)を測定し,筋力発揮特性と歩行能力および連続的な左右重心移動能力(CWS index)との関係性を調査することを目的とした.〔対象と方法〕回復期病棟に入院している脳卒中片麻痺者30名の股関節外転筋の筋力発揮特性,歩行能力,CWS indexを測定し,それらの関係性を検討した.〔結果〕麻痺側の筋力動特性が有意に低下していた.麻痺側・非麻痺側の筋力動特性とCWS indexおよび麻痺側の筋力静特性と歩幅との間には,正の相関関係が認められた.〔結語〕股関節外転筋の動特性改善のための運動として,左右重心移動練習が選択肢の1つとなりう...

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Published in理学療法科学 Vol. 39; no. 4; pp. 189 - 194
Main Authors 五十嵐, 直樹, 鈴木, 誠, 川上, 真吾, 藤澤, 宏幸
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 理学療法科学学会 2024
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Summary:〔目的〕脳卒中片麻痺者において,股関節外転筋の筋力発揮特性(静・動特性)を測定し,筋力発揮特性と歩行能力および連続的な左右重心移動能力(CWS index)との関係性を調査することを目的とした.〔対象と方法〕回復期病棟に入院している脳卒中片麻痺者30名の股関節外転筋の筋力発揮特性,歩行能力,CWS indexを測定し,それらの関係性を検討した.〔結果〕麻痺側の筋力動特性が有意に低下していた.麻痺側・非麻痺側の筋力動特性とCWS indexおよび麻痺側の筋力静特性と歩幅との間には,正の相関関係が認められた.〔結語〕股関節外転筋の動特性改善のための運動として,左右重心移動練習が選択肢の1つとなりうることが考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.39.189