漢方治療が奏功した症例

原因不明のめまいには,一部の椎骨脳底動脈循環不全症(vertebrobasilar insufficiency: VBI)の症例が含まれるとされる。そのうち,めまい以外の脳神経症状を含む典型的なVBIに対して,機能的なVBIの病態として血行動態性VBI (hemodynamic-VBI: h-VBI)という存在が提唱されている。今回は,h-VBIによるめまいの症例に桂枝加苓朮附湯を用いて,めまいを改善させた症例を経験した。原因不明とされるめまいであって,h-VBIの病態と考えられる時は,漢方治療が一つの選択肢となる。...

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Published in脳神経外科と漢方 Vol. 3; no. 1; pp. 74 - 78
Main Authors 竹越, 哲男, 加藤, 士郎, 星野, 朝文, 岡村, 麻子, 玉野, 雅裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脳神経外科漢方医学会 15.09.2017
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ISSN2189-5562
2758-1594
DOI10.57364/jnkm.3.1_74

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Summary:原因不明のめまいには,一部の椎骨脳底動脈循環不全症(vertebrobasilar insufficiency: VBI)の症例が含まれるとされる。そのうち,めまい以外の脳神経症状を含む典型的なVBIに対して,機能的なVBIの病態として血行動態性VBI (hemodynamic-VBI: h-VBI)という存在が提唱されている。今回は,h-VBIによるめまいの症例に桂枝加苓朮附湯を用いて,めまいを改善させた症例を経験した。原因不明とされるめまいであって,h-VBIの病態と考えられる時は,漢方治療が一つの選択肢となる。
ISSN:2189-5562
2758-1594
DOI:10.57364/jnkm.3.1_74