学術大会におけるSNS活用と参加者の満足度との関連─日本呼吸・循環器合同理学療法学会学術大会2023からの考察

〈目的〉近年,学術大会の情報をソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking service: SNS),特にX(旧Twitter)を活用して発信している学術大会は増加傾向であるが,Xの活用が参加者の満足度と関連するかどうかは明らかではない.〈方法〉学術大会開催後に任意のオンラインアンケート調査を実施した.学術大会の満足度,X活用の有無などを調査した.学術大会前後および会期中にXを活用した群と活用しなかった群の満足度を比較し,満足度を従属変数とした重回帰分析を実施した.〈結果〉満足度の中央値は9 [8-10]点であった.X活用群はX非活用群と比較して満足度が有意に高値で...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in循環器理学療法学 Vol. 3; no. 1; pp. 77 - 87
Main Authors 笠井, 健一, 角谷, 尚哉, 山本, 周平, 山下, 真司, 松嶋, 真哉, 堀田, 一樹, 守屋, 正道, 木村, 雅彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 般社団法⼈ 日本循環器理学療法学会 31.03.2024
Subjects
Online AccessGet full text

Cover

Loading…
More Information
Summary:〈目的〉近年,学術大会の情報をソーシャルネットワーキングサービス(Social Networking service: SNS),特にX(旧Twitter)を活用して発信している学術大会は増加傾向であるが,Xの活用が参加者の満足度と関連するかどうかは明らかではない.〈方法〉学術大会開催後に任意のオンラインアンケート調査を実施した.学術大会の満足度,X活用の有無などを調査した.学術大会前後および会期中にXを活用した群と活用しなかった群の満足度を比較し,満足度を従属変数とした重回帰分析を実施した.〈結果〉満足度の中央値は9 [8-10]点であった.X活用群はX非活用群と比較して満足度が有意に高値であった.年齢,参加形態,会員区分等を独立因子とし満足度を従属変数とした重回帰分析ではX活用の有無は満足度と関連していた.〈結論〉学術大会前後および会期中におけるXを活用した情報発信や交流は参加者の満足度を向上させる可能性がある.
ISSN:2758-0350
DOI:10.69168/jcpt.3.1_77