アレルギー性鼻炎に対するアンレキサノクス点鼻液の臨床使用経験

アンレキサノクス点鼻液をアレルギー性鼻炎37例 (通年性13例, 季節性24例) に原則として4週間投与した。 全般改善度は全体で改善以上43.2%, やや改善以上89.2%, 通年性ではそれぞれ15.4%, 92.3%, 季節性では58.3%, 87.5%となった。通年性での改善以上が低率であったのは, 重症例が少なかったためと2週目で最終判定した例も含まれていたためと考えた。 症状別ではくしゃみ発作, 鼻汁, 分泌量に効果が高かった。 副作用は1例に咽頭不快感があったが, 投与継続により軽快した。 有用度は有用以上43.2%, やや有用以上89.1%となった。 以上より, アンレキサノクス...

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Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 34; no. Supplement7; pp. 583 - 593
Main Authors 松永, 喬, 鶴田, 至宏, 家根, 旦有, 宮原, 裕, 太田, 和博, 柏木, 令子, 上田, 隆志, 北奥, 恵之, 和久田, 幸之助, 藤田, 信哉, 喜多野, 郁夫, 鈴村, 滋生
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.10.1991
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ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo1958.34.Supplement7_583

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Summary:アンレキサノクス点鼻液をアレルギー性鼻炎37例 (通年性13例, 季節性24例) に原則として4週間投与した。 全般改善度は全体で改善以上43.2%, やや改善以上89.2%, 通年性ではそれぞれ15.4%, 92.3%, 季節性では58.3%, 87.5%となった。通年性での改善以上が低率であったのは, 重症例が少なかったためと2週目で最終判定した例も含まれていたためと考えた。 症状別ではくしゃみ発作, 鼻汁, 分泌量に効果が高かった。 副作用は1例に咽頭不快感があったが, 投与継続により軽快した。 有用度は有用以上43.2%, やや有用以上89.1%となった。 以上より, アンレキサノクス点鼻液はアレルギー性鼻炎に有用な薬剤であると思われた。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo1958.34.Supplement7_583