作業療法における介護予防研究の動向

[目的] 我が国では高齢社会への対応として,介護予防が推し進められ,日本作業療法士協会でも,介護予防において作業療法士が協力できる技術内容を明示している.そこで,本研究は,作業療法士が行う,作業療法の考えを取り入れた介護予防研究について明らかにすることを目的とした. [対象と方法] 医中誌webを用い,2020年9月までの過去10年間で『介護予防』をキーワードに,『作業療法』に掲載された原著論文15文献を対象とし,一次予防・二次予防・三次予防のどれを対象にしているか,研究目的・内容等を読み取った.[結果] 一次予防に関する研究が多くを占め,介護予防に資する指標を特定する研究と,介護予防教室で実...

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Published in国際エクササイズサイエンス学会誌 Vol. 3; no. 3; pp. 19 - 24
Main Author 澤田, 有希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 国際エクササイズサイエンス学会 2020
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ISSN2433-7722
2436-679X
DOI10.51039/ises.3.3_19

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Summary:[目的] 我が国では高齢社会への対応として,介護予防が推し進められ,日本作業療法士協会でも,介護予防において作業療法士が協力できる技術内容を明示している.そこで,本研究は,作業療法士が行う,作業療法の考えを取り入れた介護予防研究について明らかにすることを目的とした. [対象と方法] 医中誌webを用い,2020年9月までの過去10年間で『介護予防』をキーワードに,『作業療法』に掲載された原著論文15文献を対象とし,一次予防・二次予防・三次予防のどれを対象にしているか,研究目的・内容等を読み取った.[結果] 一次予防に関する研究が多くを占め,介護予防に資する指標を特定する研究と,介護予防教室で実施するプログラムの効果研究に大きく分けられた. [考察] 現状の研究は,作業療法の視点を踏まえたプログラムやその効果研究の前段階として,介護予防に資する指標を特定する段階であると考えられる.
ISSN:2433-7722
2436-679X
DOI:10.51039/ises.3.3_19