スギ花粉症に対する塩酸アゼラスチンの予防効果
スギ花粉症患者に対し塩酸アゼラスチンの季節前投与を行い, 症状発症後塩酸アゼラスチン投与群および塩酸アゼラスチン非投与群の3群間比較からその予防効果につき検討したところ, 4週以上の季節前投与により十分な予防効果が認められた。 症状別では, くしゃみ, 鼻汁, 鼻閉, 目のかゆみ, 流涙の各症状に有効で, 内服ステロイド剤服用も少なかった。 季節前投与期間が短い程予防効果は減弱したことから, スギ花粉の大量飛散年においては長期の予防投与がより有効であると考えられた。...
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Published in | 耳鼻咽喉科展望 Vol. 34; no. Supplement8; pp. 655 - 671 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻咽喉科展望会
15.12.1991
|
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Summary: | スギ花粉症患者に対し塩酸アゼラスチンの季節前投与を行い, 症状発症後塩酸アゼラスチン投与群および塩酸アゼラスチン非投与群の3群間比較からその予防効果につき検討したところ, 4週以上の季節前投与により十分な予防効果が認められた。 症状別では, くしゃみ, 鼻汁, 鼻閉, 目のかゆみ, 流涙の各症状に有効で, 内服ステロイド剤服用も少なかった。 季節前投与期間が短い程予防効果は減弱したことから, スギ花粉の大量飛散年においては長期の予防投与がより有効であると考えられた。 |
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ISSN: | 0386-9687 1883-6429 |
DOI: | 10.11453/orltokyo1958.34.Supplement8_655 |