がん医療における臨床検査技師の役割 超音波検査を中心に

がん治療は他職種からの専門的知識による包括的治療の取り組みが必要である. 国立がんセンター中央病院臨床検査部生理機能検査室は, 超音波検査を中心として病変の早期発見, 診断を目的として臨床と連携をとっている. 各診療科からは術前診断, 術後のフォローアップ, 内科的治療の効果判定などが要求されるため, これらに対応するべく常にスキルアップを意識して日常検査, カンファレンスに臨んでいる. 診療科以外にも治験管理室とも連携をとり, 臨床検査部としての役割を果たしている. また, 検査をすると同時に超音波検査の研修指導も行っている. がん治療において臨床検査技師は直接患者に診断の告知やアドバイスを...

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Published in医療 Vol. 62; no. 10; pp. 554 - 557
Main Author 蓮尾, 茂幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 国立医療学会 20.10.2008
国立医療学会
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Summary:がん治療は他職種からの専門的知識による包括的治療の取り組みが必要である. 国立がんセンター中央病院臨床検査部生理機能検査室は, 超音波検査を中心として病変の早期発見, 診断を目的として臨床と連携をとっている. 各診療科からは術前診断, 術後のフォローアップ, 内科的治療の効果判定などが要求されるため, これらに対応するべく常にスキルアップを意識して日常検査, カンファレンスに臨んでいる. 診療科以外にも治験管理室とも連携をとり, 臨床検査部としての役割を果たしている. また, 検査をすると同時に超音波検査の研修指導も行っている. がん治療において臨床検査技師は直接患者に診断の告知やアドバイスをすることはできないが, 患者から信頼され, 患者自身が気持ちよく検査に望める環境を作っていくことは可能であり, その体制を整備していくことが重要である.
ISSN:0021-1699
1884-8729
DOI:10.11261/iryo1946.62.554