介護老人福祉施設の中間管理職・者の業務と役割 施設対象のケーススタディとアンケート調査から
介護老人福祉施設の中間管理職・者の業務と役割について検討するために,(1)中規模で標準的とされる施設において参与観察調査をケーススタディとして行い,(2)その結果を参考に作成した調査票を用いて,愛知県内の施設に対してアンケート調査を行った。その結果,132箇所中43箇所から回答があり,概ね以下の結果を得た。 ・中間管理者に対する評価や指標の必要性を感じていた(約9割)。 ・申し送りと個別の状況の記録化については実施率が高かった。 ・記録の蓄積(記録化)と分析については相対的に低かった。 ・中長期的なケア計画の策定や,組織レベルでの目標の設定,共有は相対的に低かった。 この結果などから,...
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Published in | 医療と社会 Vol. 14; no. 1; pp. 1_63 - 1_95 |
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Main Authors | , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益財団法人 医療科学研究所
2004
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Subjects | |
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Summary: | 介護老人福祉施設の中間管理職・者の業務と役割について検討するために,(1)中規模で標準的とされる施設において参与観察調査をケーススタディとして行い,(2)その結果を参考に作成した調査票を用いて,愛知県内の施設に対してアンケート調査を行った。その結果,132箇所中43箇所から回答があり,概ね以下の結果を得た。 ・中間管理者に対する評価や指標の必要性を感じていた(約9割)。 ・申し送りと個別の状況の記録化については実施率が高かった。 ・記録の蓄積(記録化)と分析については相対的に低かった。 ・中長期的なケア計画の策定や,組織レベルでの目標の設定,共有は相対的に低かった。 この結果などから,中間管理職の役割の明確化を進めるとともに,活動の記録・蓄積方法や評価方法,それを基にしたモチベーション管理の手法に関わる検討が早急に行われることが新たな次元の経営のためには重要であると考えられた。 |
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ISSN: | 0916-9202 1883-4477 |
DOI: | 10.4091/iken.14.1_63 |