アメリカにおけるレジデントの生活とその教育

「レジデントの生活とその教育」医学部入学当初の志と異なり, 卒業する頃には病理学を専攻したいと思っていた筆者は, 病理学を専攻する前に3年間は臨床訓練を受けることが是非必要であると考えていた. Hawaiiでのintern生活が半年過ぎ, 次のresidentの席を探さねばならなくなった時, 将来の進路について再び考え直すこととなった. このKuakini Hosp.の病理医は, 病理学のみならず臨床にも詳しく, Autopsy時にx-ray filmを読むのは勿論, 外科症例の場合で臨床症状と合わない時や興味深い症例では病棟まで出かけ患者に直接質問したり診察までもするという人達であった. ま...

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Published in川崎医学会誌 Vol. 6; no. 3; pp. 69 - 80
Main Author 真鍋俊明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 川崎医学会 1980
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ISSN0386-5924
DOI10.11482/kmj-j6(3)69

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Summary:「レジデントの生活とその教育」医学部入学当初の志と異なり, 卒業する頃には病理学を専攻したいと思っていた筆者は, 病理学を専攻する前に3年間は臨床訓練を受けることが是非必要であると考えていた. Hawaiiでのintern生活が半年過ぎ, 次のresidentの席を探さねばならなくなった時, 将来の進路について再び考え直すこととなった. このKuakini Hosp.の病理医は, 病理学のみならず臨床にも詳しく, Autopsy時にx-ray filmを読むのは勿論, 外科症例の場合で臨床症状と合わない時や興味深い症例では病棟まで出かけ患者に直接質問したり診察までもするという人達であった. また, 彼らは病態生理, 生化学やcell biology等にも通暁し, カンファレンス等でのその存在は絶大であった. 信頼をよせるattendingや病理医の人達に相談し, 結局その魅力に打ち勝てず, 1年8ヵ月の臨床訓練の後, 病理へ進むことに決めた. 7月からのアメリカ本土AECOMでのResident Programに加わるまでの6ヵ月間, Kuakini Hosp.の病理部でresidencyを受けた.
ISSN:0386-5924
DOI:10.11482/kmj-j6(3)69