B型慢性肝炎に対するIFN50週投与
B型慢性肝炎159例に対しIFN-α2aを26~50週間投与した. HBe抗原陽性群はIFN24週投与後に24.7%でHBe抗原が陰性化し, そのうち80%の症例はその後もHBe抗原陰性が持続した. 24週でHBe抗原陽性でさらに26週間IFN投与を受けた群の35.1%で, HBe抗原が陰性化した. HBe抗原陰性群のALT正常化は高率で, 50%以上の例で正常値が長期間持続した. HBV DNAの陰性化は4例に認められたのみであった. 副作用による中止は9MU群に多かった. B型慢性肝炎のIFN治療は24週投与を基本とし, 24週で十分な効果が得られない症例に対しては, IFNのさらなる長期...
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Published in | 肝臓 Vol. 41; no. 4; pp. 254 - 261 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本肝臓学会
2000
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Subjects | |
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ISSN | 0451-4203 1881-3593 |
DOI | 10.2957/kanzo.41.254 |
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Summary: | B型慢性肝炎159例に対しIFN-α2aを26~50週間投与した. HBe抗原陽性群はIFN24週投与後に24.7%でHBe抗原が陰性化し, そのうち80%の症例はその後もHBe抗原陰性が持続した. 24週でHBe抗原陽性でさらに26週間IFN投与を受けた群の35.1%で, HBe抗原が陰性化した. HBe抗原陰性群のALT正常化は高率で, 50%以上の例で正常値が長期間持続した. HBV DNAの陰性化は4例に認められたのみであった. 副作用による中止は9MU群に多かった. B型慢性肝炎のIFN治療は24週投与を基本とし, 24週で十分な効果が得られない症例に対しては, IFNのさらなる長期投与あるいは他剤との併用などを考慮すべきである. |
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ISSN: | 0451-4203 1881-3593 |
DOI: | 10.2957/kanzo.41.254 |