鍼と免疫

鍼治療は免疫応答を調節することにより、アレルギー疾患や膠原病などの自己免疫疾患などの治療を行いうると考えられている。しかし、鍼治療のこれらの疾患に対する有効性については、未だ充分には確立されておらず、また、鍼治療が免疫応答を調節するメカニズムについてもほとんど明らかとなっていない。今回、これまでに報告された鍼の免疫性疾患に対する治療効果や、鍼の免疫応答に与える影響について基礎的に検討された論文を紹介するとともに、それらのデータや、我々の実験室で得たデータから、鍼の免疫応答に与える影響についての仮説的なメカニズムを提示したい。...

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Bibliographic Details
Published in全日本鍼灸学会雑誌 Vol. 55; no. 2; pp. 118 - 122
Main Authors 栗林, 恒一, 田原, 壮平, 笠原, 由紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 社団法人 全日本鍼灸学会 2005
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ISSN0285-9955
1882-661X
DOI10.3777/jjsam.55.118

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Summary:鍼治療は免疫応答を調節することにより、アレルギー疾患や膠原病などの自己免疫疾患などの治療を行いうると考えられている。しかし、鍼治療のこれらの疾患に対する有効性については、未だ充分には確立されておらず、また、鍼治療が免疫応答を調節するメカニズムについてもほとんど明らかとなっていない。今回、これまでに報告された鍼の免疫性疾患に対する治療効果や、鍼の免疫応答に与える影響について基礎的に検討された論文を紹介するとともに、それらのデータや、我々の実験室で得たデータから、鍼の免疫応答に与える影響についての仮説的なメカニズムを提示したい。
ISSN:0285-9955
1882-661X
DOI:10.3777/jjsam.55.118