持ち上げ動作時の重量物質量の変化が 四肢体幹筋に及ぼす影響 筋電学的研究

今回,9名の健常者を対象として持ち上げ動作時の重量物質量の変化が四肢体幹筋に及ぼす影響について調査した。実験では,筋電計を用いて筋積分値と%MVCを計測した。四肢体幹筋活動について重量物の質量の変化との関連について検討し以下の結果を得た。1)重量物を持ち上げる重量が大きくなれば脊柱起立筋,大腿直筋への負担よりも僧帽筋,上腕二頭筋への負担が大きくなることが示唆された。2)各筋の随意最大筋収縮時の数値と比較した結果,上腕二頭筋が大きい数値を示し,他方,大腿直筋の示す数値は小さかった。特に大腿直筋は,重量物の重量が増加しても%MVCに大きな変化は認められなかった。...

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Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 17; no. 1; pp. 65 - 70
Main Authors 藤村, 昌彦, 奈良, 勲, 河村, 光俊
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2002
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.17.65

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Summary:今回,9名の健常者を対象として持ち上げ動作時の重量物質量の変化が四肢体幹筋に及ぼす影響について調査した。実験では,筋電計を用いて筋積分値と%MVCを計測した。四肢体幹筋活動について重量物の質量の変化との関連について検討し以下の結果を得た。1)重量物を持ち上げる重量が大きくなれば脊柱起立筋,大腿直筋への負担よりも僧帽筋,上腕二頭筋への負担が大きくなることが示唆された。2)各筋の随意最大筋収縮時の数値と比較した結果,上腕二頭筋が大きい数値を示し,他方,大腿直筋の示す数値は小さかった。特に大腿直筋は,重量物の重量が増加しても%MVCに大きな変化は認められなかった。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.17.65