下水処理の高度化に対する下水道システム未利用エネルギー活用の研究

今後, 下水の高度処理導入によって増加すると予想される電力消費量を, 処理施設内において回収可能な未利用エネルギーによって賄うことを検討した. 当論文では, 高度処理の導入に関しては現行の下水処理 (二次処理まで) に対して電力消費量がおよそ1.4倍に増加することが示された. 一方, 未利用エネルギーの回収量に関しては, 現行の下水処理における電力消費量の55%前後の電気が回収され得ることを明らかにした. 未利用エネルギーの活用による発電量は, 高度処理による電力消費増加量の約1.4倍となっており, 処理の高度化に伴う電力消費量の増加分を未利用エネルギーの回収によって賄えることが明らかとなった...

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Bibliographic Details
Published in環境システム研究論文集 Vol. 29; pp. 69 - 74
Main Authors 松本, 由紀子, 三浦, 浩之, 和田, 安彦
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 公益社団法人 土木学会 2001
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ISSN1345-9597
1884-8125
DOI10.2208/proer.29.69

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Summary:今後, 下水の高度処理導入によって増加すると予想される電力消費量を, 処理施設内において回収可能な未利用エネルギーによって賄うことを検討した. 当論文では, 高度処理の導入に関しては現行の下水処理 (二次処理まで) に対して電力消費量がおよそ1.4倍に増加することが示された. 一方, 未利用エネルギーの回収量に関しては, 現行の下水処理における電力消費量の55%前後の電気が回収され得ることを明らかにした. 未利用エネルギーの活用による発電量は, 高度処理による電力消費増加量の約1.4倍となっており, 処理の高度化に伴う電力消費量の増加分を未利用エネルギーの回収によって賄えることが明らかとなった.
ISSN:1345-9597
1884-8125
DOI:10.2208/proer.29.69