テレビ番組のレベル分布の測定

テレビ番組のレベル分布は, 従来写真による方法やアナログ式の測定器で測定されていたが, これらの方法はデータ処理が大変であるため, 多数のデータを必要とする一連のテレビ番組のレベル分布を調べることはほとんど不可能に近いか, または非常に精度の低いものとならざるを得なかった.これに対し, 筆者らの開発したディジタル形の測定器では, 大量の出力データを直接電子計算機で処理することが可能となり, 比較的簡単に一連の番組解析が可能になったばかりでなく, 精度も向上した. 本測定器を用いて, 放送番組を約4分間隔で約11時間にわたり測定し, 解析した.その結果, レベル分布の形は同一番組内では一部を除き...

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Published inテレビジョン Vol. 18; no. 7; pp. 391 - 397
Main Authors 安東, 平一郎, 千葉, 茂樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 映像情報メディア学会 1964
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ISSN1884-9644
DOI10.3169/itej1954.18.391

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Summary:テレビ番組のレベル分布は, 従来写真による方法やアナログ式の測定器で測定されていたが, これらの方法はデータ処理が大変であるため, 多数のデータを必要とする一連のテレビ番組のレベル分布を調べることはほとんど不可能に近いか, または非常に精度の低いものとならざるを得なかった.これに対し, 筆者らの開発したディジタル形の測定器では, 大量の出力データを直接電子計算機で処理することが可能となり, 比較的簡単に一連の番組解析が可能になったばかりでなく, 精度も向上した. 本測定器を用いて, 放送番組を約4分間隔で約11時間にわたり測定し, 解析した.その結果, レベル分布の形は同一番組内では一部を除き安定であり, 同種番組内では非常に似ており, 総合して眺めれば, ほぼ3種類の形に分類できる.なお, 比較のためにテストパターン, SMPTEの標準スライドについても測定を行なった.
ISSN:1884-9644
DOI:10.3169/itej1954.18.391