PCB投与動物の成長と脂質代謝に及ぼすビタミンDの影響 PCBの毒性と栄養 (第5報)

PCBを投与した動物の成長および脂質代謝が飼料中のV. Dの有無によってどのような影響をうけるかについて検討した結果を要約すると次の如くである。 1. 飼料中にV. D2が不足しても, またある一定量以上添加してもPCBによる成長抑制が一層著しく, 毒性の強まることを認めた。 2. V. AはPCBによる成長抑制を改善する効果を有することを再確認した。 3. PCBを含む飼料にV. D2 1,000 IUとV. A 3,000IUを同時に添加した場合, V. AはPCBによる成長抑制を改善する効果を示さなかった。 4. PCBを含む飼料にV. D2 1,000IU添加した場合は血清の中性脂肪と...

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Published in栄養学雑誌 Vol. 34; no. 4; pp. 139 - 144
Main Authors 中村, 敦子, 永山, スミ子, 印南, 敏, 宮崎, 基嘉
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 特定非営利活動法人 日本栄養改善学会 1976
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ISSN0021-5147
1883-7921
DOI10.5264/eiyogakuzashi.34.139

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Summary:PCBを投与した動物の成長および脂質代謝が飼料中のV. Dの有無によってどのような影響をうけるかについて検討した結果を要約すると次の如くである。 1. 飼料中にV. D2が不足しても, またある一定量以上添加してもPCBによる成長抑制が一層著しく, 毒性の強まることを認めた。 2. V. AはPCBによる成長抑制を改善する効果を有することを再確認した。 3. PCBを含む飼料にV. D2 1,000 IUとV. A 3,000IUを同時に添加した場合, V. AはPCBによる成長抑制を改善する効果を示さなかった。 4. PCBを含む飼料にV. D2 1,000IU添加した場合は血清の中性脂肪と燐脂質を著しく増加させた。
ISSN:0021-5147
1883-7921
DOI:10.5264/eiyogakuzashi.34.139