飛込競技男子ジュニア選手の身体特性の変化 3年間縦断的評価による検討

〔目的〕飛込競技男子選手の腰痛発生要因を明らかにするため,ジュニア選手の成長期における身体特性の変化を3年間の縦断調査から検討した.〔対象〕1998~2010年に飛込競技男子ジュニア強化選手に選抜された119名のうち13-15歳の経過を追跡できた13名.〔方法〕形態,瞬発力,体幹筋力,柔軟性,競技特性を評価した11項目のうち,13-15歳の各年齢間の変化を一元配置分散分析にて解析した.〔結果〕有意な変化を認めたのは,身長,体重,立幅跳,垂直跳,30秒上体起こし,背筋力,倒立持続時間であった.柔軟性の項目に有意な変化は認めなかった.〔結語〕15歳以降の体重の増加,背筋と腹筋の比が低値であることが...

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Published in理学療法科学 Vol. 27; no. 6; pp. 629 - 633
Main Authors 大久保, 雄, 野村, 孝路, 金岡, 恒冶, 成田, 崇矢, 坂田, 和也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 20.12.2012
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.27.629

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Summary:〔目的〕飛込競技男子選手の腰痛発生要因を明らかにするため,ジュニア選手の成長期における身体特性の変化を3年間の縦断調査から検討した.〔対象〕1998~2010年に飛込競技男子ジュニア強化選手に選抜された119名のうち13-15歳の経過を追跡できた13名.〔方法〕形態,瞬発力,体幹筋力,柔軟性,競技特性を評価した11項目のうち,13-15歳の各年齢間の変化を一元配置分散分析にて解析した.〔結果〕有意な変化を認めたのは,身長,体重,立幅跳,垂直跳,30秒上体起こし,背筋力,倒立持続時間であった.柔軟性の項目に有意な変化は認めなかった.〔結語〕15歳以降の体重の増加,背筋と腹筋の比が低値であることが,腰痛発生に関わっていると考えられた.
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.27.629