研究活動に関する看護職員の意識の因子 北海道・東北6県について

研究活動に関する看護職員の意識の因子を明らかにし,研究活動の障害となっていると思われる因子を探ることを目的に調査した。 対象は北海道・東北地区の病院看護婦2,117名であり,方法は質問紙郵送調査法であった。 30の質問項目で因子分析の結果,4つの因子が抽出された。 それぞれを第1因子 「自分にとっての研究」,第2因子 「研究の必要性」,第3因子 「全員参加への疑問」,第4因子 「時間的余裕,悩み」 と命名した。 看護職員の意識と因子との関連は,第1因子はどちらともいえないであった。 第2因子は必要であるという肯定的な結果であった。 第3因子は,全員参加した方がよいとする肯定的な結果であった。...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 23; no. 2; pp. 2_19 - 2_28
Main Authors 葛西, 敦子, 米内山, 千賀子, 花田, 久美子, 大串, 靖子, 鈴木, 光子, 木村, 紀美, 工藤, せい子, 阿部, テル子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.06.2000
Subjects
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20000601002

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Summary:研究活動に関する看護職員の意識の因子を明らかにし,研究活動の障害となっていると思われる因子を探ることを目的に調査した。 対象は北海道・東北地区の病院看護婦2,117名であり,方法は質問紙郵送調査法であった。 30の質問項目で因子分析の結果,4つの因子が抽出された。 それぞれを第1因子 「自分にとっての研究」,第2因子 「研究の必要性」,第3因子 「全員参加への疑問」,第4因子 「時間的余裕,悩み」 と命名した。 看護職員の意識と因子との関連は,第1因子はどちらともいえないであった。 第2因子は必要であるという肯定的な結果であった。 第3因子は,全員参加した方がよいとする肯定的な結果であった。 第4因子は時間的余裕がなく,悩みも多いであった。 第4因子についての解決に向けて,研究活動のための時間,設備,経済面の保証そして指導者の育成などの支援体制を整えていかなければならないと考える。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20000601002