中堅看護師の職務ストレス認知がうつ傾向に及ぼす要因分析に関する研究 新人看護師と比較して

看護経験10年前後の中堅看護師の職務ストレス認知度とそれに対する対処行動を新人期と比較して変化を分析し,さらにうつ傾向に影響する要因を明らかにした。 対象は全国の500床以上の一般病院に勤務する看護師2207名で,分析対象は1711名であった。 職務ストレス認知度は中堅看護師は新人看護師よりも,看護ケアに関するものは看護に関するジレンマを除いて低下していたが,人間関係に関するストレス認知度は上昇していた。 職務ストレスのうち看護ケアに関するやる気は中堅看護師の方が新人看護師よりも有意に上昇していたが,人間関係に関するストレスへのやる気は有意に低下していた。 うつ傾向に影響する変数は,人間関係に...

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Published in日本看護研究学会雑誌 Vol. 26; no. 4; pp. 4_21 - 4_30
Main Authors 石井, 京子, 石田, 宜子, 藤原, 千惠子, 星, 和美, 本田, 育美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本看護研究学会 01.09.2003
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ISSN2188-3599
2189-6100
DOI10.15065/jjsnr.20030516001

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Summary:看護経験10年前後の中堅看護師の職務ストレス認知度とそれに対する対処行動を新人期と比較して変化を分析し,さらにうつ傾向に影響する要因を明らかにした。 対象は全国の500床以上の一般病院に勤務する看護師2207名で,分析対象は1711名であった。 職務ストレス認知度は中堅看護師は新人看護師よりも,看護ケアに関するものは看護に関するジレンマを除いて低下していたが,人間関係に関するストレス認知度は上昇していた。 職務ストレスのうち看護ケアに関するやる気は中堅看護師の方が新人看護師よりも有意に上昇していたが,人間関係に関するストレスへのやる気は有意に低下していた。 うつ傾向に影響する変数は,人間関係に関するストレス認知,看護能力不足に対するストレスへのやる気,自責内省対処行動が正の関連,自己効力感が負の関連を示していた。
ISSN:2188-3599
2189-6100
DOI:10.15065/jjsnr.20030516001