高齢者急性心筋梗塞患者のリハビリテーション

近年,急性心筋梗塞に対する診断及び治療は,目覚ましく発展を遂げてきた。それに伴い,急性期リハビリテーションの考え方は様変わりし,高齢者においても,病前の活動性が高く,発症後心不全や重症不整脈がない患者については,早期離床,早期退院,早期社会復帰をめざしたプログラムが可能となった。しかし,一方で,病前ADL低下例,歩行障害例,重篤な合併症例が多いことは,高齢者心筋梗塞患者の特徴である。このような患者に対しては,病前ADLを目標に,リスク管理下で個人にあわせた運動療法プログラムを作成し,リハビリテーションを施行していく必要がある。...

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Published in理学療法科学 Vol. 17; no. 3; pp. 157 - 163
Main Authors 荒畑, 和美, 庭野, ますみ, 国分, 江美佳, 藤田, 博暁, 栗原, 美智, 土田, 典子, 内山, 覚, 森, 隆之, 金丸, 晶子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2002
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Summary:近年,急性心筋梗塞に対する診断及び治療は,目覚ましく発展を遂げてきた。それに伴い,急性期リハビリテーションの考え方は様変わりし,高齢者においても,病前の活動性が高く,発症後心不全や重症不整脈がない患者については,早期離床,早期退院,早期社会復帰をめざしたプログラムが可能となった。しかし,一方で,病前ADL低下例,歩行障害例,重篤な合併症例が多いことは,高齢者心筋梗塞患者の特徴である。このような患者に対しては,病前ADLを目標に,リスク管理下で個人にあわせた運動療法プログラムを作成し,リハビリテーションを施行していく必要がある。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.17.157