尿路から分離された細菌に対するキノリンカルボン酸系抗菌剤7薬剤の抗菌力

尿路感染症由来殊に対する新キノリンカルボン酸系抗菌剤NFLX, OFLX, ENXおよびNA, PA, CINX, PPAの抗菌力を測定し, これらを比較検討した。新合成抗菌剤のE. coli, Citrobacter spp., K. pneumoniae, Enterobacter spp., P. mirabilis, indole-positive Proteus spp. のMIC90は0.20-3.13μg/mlの間にあり, 優れたものであったが, さらにS. marcescensは3.13-6.25μg/ml, P. aeruginosaは6.25-25μg/ml, S. epi...

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Published inCHEMOTHERAPY Vol. 35; no. 3; pp. 175 - 179
Main Authors 土井, 達朗, 武田, 明久, 加藤, 直樹, 説田, 修, 嶋津, 良一, 坂, 義人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本化学療法学会 1987
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Summary:尿路感染症由来殊に対する新キノリンカルボン酸系抗菌剤NFLX, OFLX, ENXおよびNA, PA, CINX, PPAの抗菌力を測定し, これらを比較検討した。新合成抗菌剤のE. coli, Citrobacter spp., K. pneumoniae, Enterobacter spp., P. mirabilis, indole-positive Proteus spp. のMIC90は0.20-3.13μg/mlの間にあり, 優れたものであったが, さらにS. marcescensは3.13-6.25μg/ml, P. aeruginosaは6.25-25μg/ml, S. epihrmidisは1.56-3.13μg/ml, S. faecalisは3.13-125μg/mlであった。また, NA耐性 (MIC≧25μg/ml) グラム陰性桿菌に対しても極めて強い抗菌力を示した。以上の結果から, 新合成抗菌剤NFLX, OFLX, ENXは複雑性尿路感染症に対して極めて有効な薬剤であると思われた。
ISSN:0009-3165
1884-5894
DOI:10.11250/chemotherapy1953.35.175