外来脳卒中片麻痺者の麻痺側上肢の機能変化と ADLとの関連性

退院後に外来通院中の片麻痺患者15名を対象に,退院時および退院後(平均296日±169日),上肢機能を12段階式片麻痺機能テストを用いて測定した。同時に退院後の日常生活での麻痺側上肢の使用状況を聞き取り調査し,麻痺側上肢の使用頻度を点数化して上肢機能との関係を検討した。その結果,日常生活の中で麻痺側上肢を使用する頻度が増えれば退院後も上肢機能がさらに改善する可能性が高いということが示唆された。特に退院時に上肢ステージがIV以上であれば,その傾向は顕著であった。従って入院生活の中で,麻痺側上肢を必然的に使用する,手を洗う等の両手動作を積極的に行うよう指導し習慣づけることが重要である。...

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Bibliographic Details
Published in理学療法科学 Vol. 18; no. 2; pp. 69 - 74
Main Authors 及川, 愛子, 大橋, ゆかり
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 理学療法科学学会 2003
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ISSN1341-1667
2434-2807
DOI10.1589/rika.18.69

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Summary:退院後に外来通院中の片麻痺患者15名を対象に,退院時および退院後(平均296日±169日),上肢機能を12段階式片麻痺機能テストを用いて測定した。同時に退院後の日常生活での麻痺側上肢の使用状況を聞き取り調査し,麻痺側上肢の使用頻度を点数化して上肢機能との関係を検討した。その結果,日常生活の中で麻痺側上肢を使用する頻度が増えれば退院後も上肢機能がさらに改善する可能性が高いということが示唆された。特に退院時に上肢ステージがIV以上であれば,その傾向は顕著であった。従って入院生活の中で,麻痺側上肢を必然的に使用する,手を洗う等の両手動作を積極的に行うよう指導し習慣づけることが重要である。
ISSN:1341-1667
2434-2807
DOI:10.1589/rika.18.69