劣化現象を考慮した大規模交通管制システムの動的故障解析

本研究では,社会基盤施設を支援する大規模情報システムのアセットマネジメントを目的として,システムのサービス停止がもたらす社会的影響を考慮した情報システムの動的故障解析モデルを提案した.その際,情報システムを構成する機器の劣化過程を,ランダム比例ワイブル劣化ハザードモデルにより記述する.さらに,機器の故障がシステムのサービス水準に及ぼす影響をフォールトツリーを用いて表現する.その上で,機器の故障率の変化が,情報システムの信頼性(故障の発生確率とその影響度)と期待ライフサイクル費用の時間的な推移過程に及ぼす影響を,モンテカルロ・シミュレーションにより分析する.さらに,本研究で提案した動的故障解析モ...

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Published in土木学会論文集F Vol. 64; no. 3; pp. 295 - 310
Main Authors 山本, 浩司, 青木, 一也, 貝戸, 清之, 小林, 潔司
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
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Summary:本研究では,社会基盤施設を支援する大規模情報システムのアセットマネジメントを目的として,システムのサービス停止がもたらす社会的影響を考慮した情報システムの動的故障解析モデルを提案した.その際,情報システムを構成する機器の劣化過程を,ランダム比例ワイブル劣化ハザードモデルにより記述する.さらに,機器の故障がシステムのサービス水準に及ぼす影響をフォールトツリーを用いて表現する.その上で,機器の故障率の変化が,情報システムの信頼性(故障の発生確率とその影響度)と期待ライフサイクル費用の時間的な推移過程に及ぼす影響を,モンテカルロ・シミュレーションにより分析する.さらに,本研究で提案した動的故障解析モデルを,高速道路の中央交通管制システムに適用し,モデルの有効性を実証的に検証する.
ISSN:1880-6074
DOI:10.2208/jscejf.64.295