双設トンネルの2期線新設工事における発破振動管理手法に関する一提案

本研究では,双設トンネルの2期線新設工事に伴う1期線覆工での発破振動管理に関し,現場実情に即した新たな手法を提案した.供用中の1期線の発破振動管理を行う場合,一定距離毎に計測器を移設しながら振動速度を測定するため,常時2期線の切羽近傍に振動速度の計測装置を設置し続けることは難しく,発破位置最近傍での振動速度が測定できない.実際の施工管理では,振動速度の測定位置が切羽から離れていても,その際の発破振動の安全性を確認する必要がある.ここでは,測定した振動速度と,切羽と計測器の離隔距離との関係より,近似曲線を算出,この結果より新たに管理曲線を作成し,発破振動を管理する手法を考案した.さらに振動速度に...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in土木学会論文集F Vol. 64; no. 3; pp. 340 - 352
Main Authors 河野, 興, 中川, 浩二, 中村, 信男, 請関, 誠, 川端, 康夫, 三木, 茂
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2008
Online AccessGet full text
ISSN1880-6074
DOI10.2208/jscejf.64.340

Cover

More Information
Summary:本研究では,双設トンネルの2期線新設工事に伴う1期線覆工での発破振動管理に関し,現場実情に即した新たな手法を提案した.供用中の1期線の発破振動管理を行う場合,一定距離毎に計測器を移設しながら振動速度を測定するため,常時2期線の切羽近傍に振動速度の計測装置を設置し続けることは難しく,発破位置最近傍での振動速度が測定できない.実際の施工管理では,振動速度の測定位置が切羽から離れていても,その際の発破振動の安全性を確認する必要がある.ここでは,測定した振動速度と,切羽と計測器の離隔距離との関係より,近似曲線を算出,この結果より新たに管理曲線を作成し,発破振動を管理する手法を考案した.さらに振動速度に与える各種要因を検討し,管理曲線の実用性,活用方法を検討した.
ISSN:1880-6074
DOI:10.2208/jscejf.64.340