標点投影による画像計測法と維持管理のための腐食表面計測への適用について

今後は経年劣化する鋼構造物が加速度的に増加し,維持・管理技術の重要性はますます増大していくことは明らかである.本論文では,特別な計測器を用いることなく,市販のデジタルカメラとプロジェクターのみによる鋼材腐食面の再現方法を検討し,標点投影による画像計測法を提案した.さらにデジタルカメラとプロジェクターのレンズの収差補正,デジタルカメラによる画像上の標点の高速自動認識に関する検討結果を示した.本方法で画像計測を行い,鋼材腐食面の再現を試みた結果,デジタルカメラとプロジェクターおよび計測対象面の位置関係を正確に把握すれば,実用上十分な精度で腐食面形状を再現できることを確認するとともに,維持管理上有用...

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Published in土木学会論文集F Vol. 62; no. 3; pp. 433 - 444
Main Authors 浅海, 敬次, 藤井, 堅, 松下, 陽三, 中村, 秀治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2006
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ISSN1880-6074
DOI10.2208/jscejf.62.433

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Summary:今後は経年劣化する鋼構造物が加速度的に増加し,維持・管理技術の重要性はますます増大していくことは明らかである.本論文では,特別な計測器を用いることなく,市販のデジタルカメラとプロジェクターのみによる鋼材腐食面の再現方法を検討し,標点投影による画像計測法を提案した.さらにデジタルカメラとプロジェクターのレンズの収差補正,デジタルカメラによる画像上の標点の高速自動認識に関する検討結果を示した.本方法で画像計測を行い,鋼材腐食面の再現を試みた結果,デジタルカメラとプロジェクターおよび計測対象面の位置関係を正確に把握すれば,実用上十分な精度で腐食面形状を再現できることを確認するとともに,維持管理上有用なデータを得るために必要な標点間隔について考察した.
ISSN:1880-6074
DOI:10.2208/jscejf.62.433