砂質地盤における超近接併設シールドトンネルの掘削に伴う地盤の緩み現象のメカニズム

本研究は,併設シールドトンネルの掘削に伴う長期的な影響としての周辺地盤の緩み現象のメカニズムを明らかにするために,テールボイドの発生による「緩み厚の影響」と併設トンネルの「離隔の影響」について検討を行った.2つのトンネル模型を用いたアルミ棒積層体を模擬地盤とする模型実験を実施するとともに,個別要素法(DEM)解析によるシミュレーション解析を行った.その結果,後行トンネル掘削の影響により先行トンネルに作用する土圧は増加し,2つのトンネルを跨ぐようなアーチング効果が確認できた.また,実施工の計測結果との比較検討も行った....

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Published in土木学会論文集C Vol. 62; no. 2; pp. 529 - 545
Main Authors 小林, 靖典, 中西, 康博, 市川, 晃央, 西村, 和夫, 田嶋, 仁志, 石田, 高啓, 斉藤, 正幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 土木学会 2006
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ISSN1880-604X
DOI10.2208/jscejc.62.529

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Summary:本研究は,併設シールドトンネルの掘削に伴う長期的な影響としての周辺地盤の緩み現象のメカニズムを明らかにするために,テールボイドの発生による「緩み厚の影響」と併設トンネルの「離隔の影響」について検討を行った.2つのトンネル模型を用いたアルミ棒積層体を模擬地盤とする模型実験を実施するとともに,個別要素法(DEM)解析によるシミュレーション解析を行った.その結果,後行トンネル掘削の影響により先行トンネルに作用する土圧は増加し,2つのトンネルを跨ぐようなアーチング効果が確認できた.また,実施工の計測結果との比較検討も行った.
ISSN:1880-604X
DOI:10.2208/jscejc.62.529