PTBD穿刺とその教育 自作ファントムを用いた実習を含む

超音波ガイド下PTBDのトレーニング用ファントムを自作し, それを用いた実習を行った.プラスチックBOX内に模擬胆管を入れ, 食用の5倍の濃さで溶かした寒天またはゼラチンを流し固めファントムを作成した. PTC針で模擬胆管を穿刺し水を吸引して穿刺成功を確かめ, ガイドワイヤを挿入した.安価で製造も容易な本ファントムを用いた実習は手技トレーニングに有用である. 臨床においては, 胆管に水平に近い向きで穿刺できたほうが, 引き続くワイヤの送り込みが楽である. 穿刺に成功しても, 引き続くワイヤの挿入およびダイレーターの送り込みも大切な手技である. PTBD挿入後のカテーテル逸脱および胆道出血の対策...

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Published in胆道 Vol. 20; no. 4; pp. 486 - 498
Main Authors 玉田, 喜一, 冨山, 剛, 大橋, 明, 東澤, 俊彦, 井戸, 健一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本胆道学会 2006
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Summary:超音波ガイド下PTBDのトレーニング用ファントムを自作し, それを用いた実習を行った.プラスチックBOX内に模擬胆管を入れ, 食用の5倍の濃さで溶かした寒天またはゼラチンを流し固めファントムを作成した. PTC針で模擬胆管を穿刺し水を吸引して穿刺成功を確かめ, ガイドワイヤを挿入した.安価で製造も容易な本ファントムを用いた実習は手技トレーニングに有用である. 臨床においては, 胆管に水平に近い向きで穿刺できたほうが, 引き続くワイヤの送り込みが楽である. 穿刺に成功しても, 引き続くワイヤの挿入およびダイレーターの送り込みも大切な手技である. PTBD挿入後のカテーテル逸脱および胆道出血の対策も理解しなければならない.
ISSN:0914-0077
1883-6879
DOI:10.11210/tando1987.20.4_486