ヒト腸内フローラおよび糞便性状におよぼすビフィズス菌末およびフラクトオリゴ糖添加プランタゴオバータ (Plantago ovata) の効果

• Published in: ビフィズス Vol. 1; no. 1; pp. 39 - 45
• Main Authors: 遠藤, 希三子, 白神, 伸江, 光岡, 知足, 辨野, 義己
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 財団法人 日本ビフィズス菌センター 1987
• ISSN: 0914-2509; 1884-5134
• DOI: 10.11209/jim1987.1.39

健康成人男女各4名にプランタゴオバータ (Plant ovata, 以下PO), ビフィズス菌末 (以下BP) およびフラクトオリゴ糖 (以下FOS) 添加POを10日間摂取させ, 腸内フローラの構成ならびに糞便性状におよぼす影響を検索した. PO単独摂取により, 総菌数, 総嫌気性菌数が減少し, 排泄便重量は摂取前113g/日から210g/日に増加し, 腸内容物が希釈された. さらにBP添加PO摂取により, 排泄便重量は1.6倍に減少したが総菌数, 総嫌気性菌数はより減少し, BPおよびFOS添加PO摂取により総菌数, 総嫌気性菌数は激減し, 排泄便重量は205g/日に増加した. 以上の成績は, PO単独よりBPおよびFOSを添加することによって腸内容物の希釈作用が倍増されることを示した.