理学療法士養成課程3年間の学習動機づけの特徴と指導方針の検討 2要因モデルの枠組みから

要旨:大学時代には自ら学ぶ意欲は最も充実していると言われているものの,近年,大学生の未成熟傾向は強まっている.「リメディアル教育」や「初年次教育」という対処がなければ大学生としての本来の学びが成立しないのが現状である.理学療法士養成校の学生は3 年間または4年間で机上の学び,臨床実習,国家試験対策などがあり,学習動機づけは場面や状況に依存した最も具体的な状況的意欲であると言える.そこで,本研究では理学療法士養成校(3年制短期大学)1年次から卒業時に至るまでの学生の学習動機づけやその変化を市川(2013)の「学習動機の2要因モデル」6つの動機づけに当てはめながら探索した.そして,それらの学習動機...

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Published in保健医療学雑誌 Vol. 8; no. 1; pp. 11 - 22
Main Authors 阿曽, 絵巳, 成田, 亜希
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 保健医療学学会 2017
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ISSN2185-0399
DOI10.15563/jalliedhealthsci.8.11

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Summary:要旨:大学時代には自ら学ぶ意欲は最も充実していると言われているものの,近年,大学生の未成熟傾向は強まっている.「リメディアル教育」や「初年次教育」という対処がなければ大学生としての本来の学びが成立しないのが現状である.理学療法士養成校の学生は3 年間または4年間で机上の学び,臨床実習,国家試験対策などがあり,学習動機づけは場面や状況に依存した最も具体的な状況的意欲であると言える.そこで,本研究では理学療法士養成校(3年制短期大学)1年次から卒業時に至るまでの学生の学習動機づけやその変化を市川(2013)の「学習動機の2要因モデル」6つの動機づけに当てはめながら探索した.そして,それらの学習動機づけと学業成績との関係を明らかにし,各学年次での指導の指針を得ることができた.
ISSN:2185-0399
DOI:10.15563/jalliedhealthsci.8.11