呼吸理学療法の現状と課題:われわれはどこに向かうのか 急性期理学療法の立場から
急性期の呼吸理学療法は慢性期と同様に古い歴史をもちながら,これまで未発展のまま現在にいたっている.近年,集中治療室での挿管・人工呼吸管理患者の超急性期やCOPDにおける急性増悪期から呼吸理学療法,人工呼吸器関連肺炎の予防などにおいて効果が明確になるにつれて重要性が徐々に増している.しかし,積極的な急性期呼吸理学療法を展開している施設は少ないといわざるをえない.その大きな理由は,理学療法士に対する集中治療や急性疾患の卒前・卒後教育の不足,急性期における理学療法の啓蒙の不足,理学療法の業務制限などがあげられ,専門性をもった理学療法士の育成のための見直しと改善の必要性が求められている....
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Published in | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 23; no. 2; pp. 153 - 156 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
31.08.2013
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Subjects | |
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ISSN | 1881-7319 2189-4760 |
DOI | 10.15032/jsrcr.23.2_153 |
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Summary: | 急性期の呼吸理学療法は慢性期と同様に古い歴史をもちながら,これまで未発展のまま現在にいたっている.近年,集中治療室での挿管・人工呼吸管理患者の超急性期やCOPDにおける急性増悪期から呼吸理学療法,人工呼吸器関連肺炎の予防などにおいて効果が明確になるにつれて重要性が徐々に増している.しかし,積極的な急性期呼吸理学療法を展開している施設は少ないといわざるをえない.その大きな理由は,理学療法士に対する集中治療や急性疾患の卒前・卒後教育の不足,急性期における理学療法の啓蒙の不足,理学療法の業務制限などがあげられ,専門性をもった理学療法士の育成のための見直しと改善の必要性が求められている. |
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ISSN: | 1881-7319 2189-4760 |
DOI: | 10.15032/jsrcr.23.2_153 |