分岐鎖アミノ酸(BCAA)代謝の調節機構

分岐鎖アミノ酸(BCAA)はタンパク質構成成分として重要な役割を担っているが,遊離のBCAAの生理作用についても多くの関心が寄せられている.その作用は,生体内の遊離BCAA濃度の上昇により発揮されるので,その分解系の活性により大きな影響を受ける.ここでは,この分解系の特徴について最近明らかにされた知見を含めBCAA代謝の調節機構について解説する.さらに,動物種間の違いやバリン分解系の特徴についても言及する....

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Published in化学と生物 Vol. 47; no. 7; pp. 480 - 485
Main Author 下村, 吉治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本農芸化学会 01.07.2009
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Summary:分岐鎖アミノ酸(BCAA)はタンパク質構成成分として重要な役割を担っているが,遊離のBCAAの生理作用についても多くの関心が寄せられている.その作用は,生体内の遊離BCAA濃度の上昇により発揮されるので,その分解系の活性により大きな影響を受ける.ここでは,この分解系の特徴について最近明らかにされた知見を含めBCAA代謝の調節機構について解説する.さらに,動物種間の違いやバリン分解系の特徴についても言及する.
ISSN:0453-073X
1883-6852
DOI:10.1271/kagakutoseibutsu.47.480