脳神経外科保険診療

増加の一途をたどっていたわが国の国民医療費であるが, 今後の生産年齢人口の減少を鑑みるに, 今後の右肩上がりの上昇は期待できない. このような状況下では, 国民医療費はいわゆるゼロ・シーリングで推移することが予想され, 次回の診療報酬の大改訂もそのことを踏まえて対応する必要がある. 一般の脳神経外科医には関心の低い保険診療制度ではあるが, これは社会の脳神経外科に対する評価でもあり, 個人だけでなく学会をあげて取り組む課題であると考える....

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Published in脳神経外科ジャーナル Vol. 33; no. 8; pp. 544 - 549
Main Author 園田, 順彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人日本脳神経外科コングレス 2024
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Summary:増加の一途をたどっていたわが国の国民医療費であるが, 今後の生産年齢人口の減少を鑑みるに, 今後の右肩上がりの上昇は期待できない. このような状況下では, 国民医療費はいわゆるゼロ・シーリングで推移することが予想され, 次回の診療報酬の大改訂もそのことを踏まえて対応する必要がある. 一般の脳神経外科医には関心の低い保険診療制度ではあるが, これは社会の脳神経外科に対する評価でもあり, 個人だけでなく学会をあげて取り組む課題であると考える.
ISSN:0917-950X
2187-3100
DOI:10.7887/jcns.33.544