トレッドミル6分間定速歩行負荷試験の評価指標の検討 主成分分析による検討
トレッドミルを用いた6分間定速歩行負荷試験(TMWT)は再現性に優れ,歩行中の低酸素状態(desaturation)を正確に捉えることが可能であると報告されている.今回われわれは,TMWTでの評価項目を立案し,得られる情報を主成分分析により圧縮し,評価の有用性を検討した.第1主成分に寄与するのはSpO2(経皮的酸素飽和度)面積,SpO2回復面積,SpO2最低値,回復時間であった.第2主成分は安静時SpO2,修正Borg指数であり,第3主成分は,歩行速度であった.TMWTは歩行時のdesaturationをはじめさまざまな評価ができ,治療効果判定のみならず患者指導にも応用できることがわかった....
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Published in | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 22; no. 1; pp. 99 - 104 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
30.06.2012
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Subjects | |
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ISSN | 1881-7319 2189-4760 |
DOI | 10.15032/jsrcr.22.1_99 |
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Summary: | トレッドミルを用いた6分間定速歩行負荷試験(TMWT)は再現性に優れ,歩行中の低酸素状態(desaturation)を正確に捉えることが可能であると報告されている.今回われわれは,TMWTでの評価項目を立案し,得られる情報を主成分分析により圧縮し,評価の有用性を検討した.第1主成分に寄与するのはSpO2(経皮的酸素飽和度)面積,SpO2回復面積,SpO2最低値,回復時間であった.第2主成分は安静時SpO2,修正Borg指数であり,第3主成分は,歩行速度であった.TMWTは歩行時のdesaturationをはじめさまざまな評価ができ,治療効果判定のみならず患者指導にも応用できることがわかった. |
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ISSN: | 1881-7319 2189-4760 |
DOI: | 10.15032/jsrcr.22.1_99 |