PCR-RFLP法による飼料中の動物由来DNAの同定確認

わが国では,BSEの拡散防止のために,動物由来タンパク質の飼料への使用を規制している.この規制の実効性を確保するために,飼料関係業者への立入検査が行われ,それに伴って収去された試料が分析されている.分析法の1つとしてPCR法が用いられており,種特異的プライマーによって規制動物種由来原料の有無を検出している.しかし,このPCR法は増幅断片の長さのみから検出の有無を判断するため,陽性となった場合は配列確認などにより非特異反応でないことの確認が望まれる.配列確認にはシークエンシングが最も確実な方法であるが,時間や費用の点からルーチン検査に適していない.そこで本研究では,短時間で簡便に同定確認を行うた...

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Published in食品衛生学雑誌 Vol. 52; no. 1; pp. 24 - 27
Main Authors 篠田, 直樹, 橋本, 仁康, 高木, 昌美, 小嶋, 二三夫, 小野寺, 節, 杉浦, 勝明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本食品衛生学会 2011
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Summary:わが国では,BSEの拡散防止のために,動物由来タンパク質の飼料への使用を規制している.この規制の実効性を確保するために,飼料関係業者への立入検査が行われ,それに伴って収去された試料が分析されている.分析法の1つとしてPCR法が用いられており,種特異的プライマーによって規制動物種由来原料の有無を検出している.しかし,このPCR法は増幅断片の長さのみから検出の有無を判断するため,陽性となった場合は配列確認などにより非特異反応でないことの確認が望まれる.配列確認にはシークエンシングが最も確実な方法であるが,時間や費用の点からルーチン検査に適していない.そこで本研究では,短時間で簡便に同定確認を行うために,PCR-RFLPによる確認法を開発した.
ISSN:0015-6426
1882-1006
DOI:10.3358/shokueishi.52.24