サリチルアルデヒド-4-アミノベンゾイルヒドラゾンを用いるアルミニウム中のガリウムの吸光光度定量

サリチルアルデヒド-4-アミノベンゾイルヒドラゾン(SABH)を用いるGaの吸光光度定量法について検討を行い,Al中のGaの定量に適用した.Al中のGaはクロロ錯体として抽出分離後,希塩酸溶液として回収する.この溶液にフッ化ナトリウム溶液,SABHのN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)溶液及び酢酸アンモニウム溶液の各一定量を加える.希アンモニア水又は希塩酸により最終溶液のpHが6.0±0.1になるよう調整後,水で25mlとする。384nmで吸光度を測定しGa量を求める.本法はGa4μg/g以上を含む実試料に対し有効に適用することができる.又,本法によるGa定量値は軽金属協会規格(LIS)のP...

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Published in分析化学 Vol. 40; no. 9; pp. T163 - T166
Main Authors 佐伯, 幸民, 森重, 清利, 角谷, 有美, 出口, 正一
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 05.09.1991
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ISSN0525-1931
DOI10.2116/bunsekikagaku.40.9_T163

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Summary:サリチルアルデヒド-4-アミノベンゾイルヒドラゾン(SABH)を用いるGaの吸光光度定量法について検討を行い,Al中のGaの定量に適用した.Al中のGaはクロロ錯体として抽出分離後,希塩酸溶液として回収する.この溶液にフッ化ナトリウム溶液,SABHのN,N-ジメチルホルムアミド(DMF)溶液及び酢酸アンモニウム溶液の各一定量を加える.希アンモニア水又は希塩酸により最終溶液のpHが6.0±0.1になるよう調整後,水で25mlとする。384nmで吸光度を測定しGa量を求める.本法はGa4μg/g以上を含む実試料に対し有効に適用することができる.又,本法によるGa定量値は軽金属協会規格(LIS)のPAN-DMF吸光光度法(HS A05-1,1969)による定量値とも一致する結果が得られた.
ISSN:0525-1931
DOI:10.2116/bunsekikagaku.40.9_T163